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■ 12月8日 ■
『──ょう、隊長、き……すか、──長。通信──ずおちです、……電波、──確保、困難です……の連絡だけ、緊急にお……います』
「──水落か。水落、そのまま喋れ。こっちに返事はしないでいい。何があった?」
『……、──例の女の子、……、──んしました。目撃情……って、──行ったんですけど、まずいです……あいつ、手から──鉄──、……にしと、江口が、やられました──俺もすぐ追いつ──』
「……水落。通信機を捨てて逃げろ──もういい、十分だ」
『無理──す、隊長……俺も、……れてますから。長く……い、──す。隊長──駅前の、……、──マンショ──……ん階、……ガキと女の子は、多分まだ移動して──いです』
 ざりざりと──金属の表面を削るような音が響き渡る。
 誰も、何も話さない。
 一台の通信機を前に、臨時駐屯地で待機していた全員が沈黙を守り続ける。

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テーマ : 自作恋愛連載小説
ジャンル : 小説・文学

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神楽坂司

Author:神楽坂司
世界が終わる。
無慈悲に優しく、無造作に哀しく。
無意味に虚しく、無感動に冷たく。
世界は終わる。
終わりの中で初めて紡がれていく、優しくて哀しい人々の絆。避けられない終局を前にしたとき、彼らの選択はこの世界に何を残していけるのだろうか──?

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